セレクト通信 ～ことわざ百選⑪～

ことわざ百選⑪

濡れ手で粟

何の苦労もしないで多くの利益を得ること、自分で骨を折らずに豊かになる様子を表しています。

濡れた手で粟をつかむと、たくさんの粟粒がくっついてくるという状態がもとになっており、「濡れ手で粟の掴み取り」とも言います。

広く使われていることわざですが、「濡れ手で泡」と書いて「いくら努力しても利益がない」という意味で用いるのは誤用になります。

また、「濡れ手に粟」という表現を認めている辞書もありますが、「自ら粟をつかむ」という様子を指すため、厳密にいえば「濡れ手に」ではなく「濡れ手で」が正しいと考えられています。

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